小樽のオガタ時計店（小樽市稲穂2、TEL 0134-25-0316）が提供するレンタルボックスが市民に定着してきている。

出品者の三浦洋子さん。帽子と手提げ袋は三浦さんの作品

　同店は小樽駅前第2ビル（長崎屋）2階にある時計店。2009年より同事業を開始し、現在、同ビル2階に2店舗を展開する。レンタルボックスは、店舗に設置されたボックスと呼ばれる棚で自由に商品を展示・販売できるフリーマーケットのようなスペース。出品者はボックスの使用料を支払い、商品を自らのアイデアで陳列。出品アイテムは時計、本、アクセサリーから衣類、ゴルフバックまで幅広く、中には非売品などの掘り出しもあるという。購入者への販売は、出品者に代わり常駐の店舗スタッフが行う。

　「エコブームやリサイクルブームに後押しされるように、出品者も購入者も増えてきている」と、同店販売担当者。商品を置くだけでなく、売れ筋や並べ方の研究が重要で、商品の売れ行きが良い出品者は、陳列状態や売れ行きの確認のために店を訪れる頻度が高いという。「最近は商品の多様化やポップを貼ったりして、差別化を図る出品者も多くなった。客層も50～60代の女性が多かったが、商品の多様化とともに客層も多様化してきている」

　「出品するだけでなく、他の棚をのぞくのも楽しい」と、同店に手作りの帽子と手提げ袋を出品する三浦洋子さん。週に3～4日、ボックスをチェックしに訪れるという。「この間、すてきなコーヒーカップを見つけて、思わず買ってしまった」とうれしそうに話す。

　営業時間は10時～19時。レンタルボックス使用料は月額1,800円～。問い合わせは同店まで。