玉光堂(本社:札幌市豊平区)は3月4日、同小樽駅前店(小樽市稲穂2)を4月3日に閉店することを発表した。
1976(昭和51)年、小樽駅前第一ビル地下1階に「小樽駅前店」として開店した同店。以来、レコードや楽器を取り扱い、音楽市場の成長や変遷とともにCDやDVD販売、リサイクルCDの買い取り・販売などを手掛けてきた。現在の音楽市場が、CDなどによる物理的な販売方法からデジタル配信に移行していく中、同社でもネット販売などと併行して実店舗との相乗効果で顧客へのサービス充実を心掛けている。
今回の閉店理由は、経営状況やマーケットの縮小ではなく、同市内に出店している同イオン小樽店にサービスや情報を集中させることで音楽を通じたさらなる顧客満足度の向上に注力するためという。
閉店まで1カ月を切った同店では、閉店を惜しむ利用客らが訪れ、セール品のCDなど買い求めながら、従業員たちをねぎらう場面が繰り広げられている。
副社長の川路陽一さんは「開店から38年間、これまで駅前店をご愛顧いただいた全てのお客さまに感謝したい。引き続き、イオン小樽店でも皆さまに楽しんでいただき、育ててもらえるようなお店にしていくことができれば」と話す。
同店は1942(昭和17)年に同市花園で創業。1951(昭和26)年に法人化し、同年、札幌に進出。現在は、音楽関連事業のほか、カルチャースクールやフィットネススクールの運営も手掛ける。現在、東北や首都圏、近畿圏なども含め、55店舗を展開している。