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小樽・人情派セブン-イレブンは老舗米穀店、地域に根差し四半世紀

セブン-イレブン小樽桜町店・前田英一さん

セブン-イレブン小樽桜町店・前田英一さん

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 セブン-イレブン小樽桜町店(小樽市桜町5)が3月21日、リニューアルオープンした。経営は曲丁小蕎(かねちょうこそば)商店。

お客さんと談笑する様子

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 同店はセブン-イレブンとして30年間営業。それ以前は、戦後間もないころから続く米穀店として同地域で親しまれていた。現在の店長は小蕎商店から数えて3代目となる前田英一さん(35)。同店の経営のほか、小樽青年会議所や米穀店組合の青年部に加入し、まちづくりにも積極的に取り組む。

 米穀店からセブン-イレブンに業種転換したのは、英一さんの父清貴さんで、英一さんが5歳の時。英一さんにとって、米穀店のころの記憶はあまりないが、常連客の中には、小蕎商店として営業していた時からのお客さんも少なくないという。現在も米穀店時代と変わらず、電話一本で近所のお年寄りから配達依頼にも応える人情味あふれるコンビニスストアとして、地域に根を下ろす。

 同店は「ロータリー(円形道路)」のセブン-イレブンとしても有名。同地区が、1934(昭和9)年に内務省が認可した「田園都市」計画に基づき宅地分譲される際に、ロータリーとそこから放射線状に延びた5本の道路が整備され、現在のまちを形成した。同地区から眺めることができる平磯岬高台の銀鱗荘(桜1)も、同計画の一部として余市町から移築されたもの。

 「これからも地域に根差して、子どもからお年寄りまで、さまざまな人々が立ち寄るだけで楽しくなるような店舗運営をしていきたい」と前田さんは意気込む。

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