小樽商科大学(小樽市緑3)で3月23日、「おたる案内人」検定試験が実施され、1級・2級・マイスター試験に79人が挑戦した。実施は小樽観光大学校(稲穂2)。
多様化する小樽の観光資源のもと、観光客が同地の観光に求める質が高まっているという背景から、同検定は各地で既に実施されている「観光ガイド検定試験」の枠を超え、「ひとづくり」はもとより、「まちづくり」や「地域を誇る文化の醸成」を組み込んだプログラムによって、小樽の歴史や文化などに対する幅広い知識を有する市民や産業人の育成を目指している。同地の知識を問う問題だけでなく、人材育成の観点から、マナーやホスピタリティーに関する問題も出題されるのも特徴の一つ。
同日は、1級受験者13人、2級受験者60人のほか、1級取得者を対象としたマイスター試験に6人が挑戦した。2007年から始められた同検定試験有資格者数は現在、1級323人、2級289人、マイスター29人。取得者には、認定証などのほか、市内有料観光施設や民間有料施設の入館料が割引、あるいは免除される特典が用意されている。
「知識不足を感じたが、試験に向けた勉強も今日のテストも面白かった」と話すのは、1級を受験した同市内会社員の男性。「受かればうれしいが、受からなければ来年も挑戦したい。自信は半々」とも。