小樽市立銭函小学校(見晴町5)で2月11日、ソチ五輪スノーボードの男子ハーフパイプ出場・子出藤歩夢(ねでふじ あゆむ)選手応援会が開かれた。
子出藤選手は銭函小・中学校出身で、現在、日本体育大1年生。同選手の母校でもある同校に家族や知人、地元住民などが応援に駆け付け、同競技の予選をテレビ観戦した。
会場は、ほかの日本人選手や各国の選手にも声援を送る和やかな雰囲気。それでも、子出藤選手の競技時間が近づくにつれ、会場は徐々に期待と緊張感に包まれた。同選手の競技1回目が始まると、ジャンプや着地一つ一つの動きに歓声が上がり、会場の熱気も高まった。予選突破の鍵となる競技2回目が始まると熱気は最高潮に。歓声が鳴りやまない中、同選手がバランスを崩し転倒する姿が画面に映し出されると、一瞬の静寂の後、予選敗退濃厚となったにも関わらず、「がんばった」「よくやった」などの掛け声とともに拍手が巻き起こった。
「なんとも言えないドキドキした気持ち。でも、勝ち負けはどうでもいいから楽しんでほしい。長い人生の中の一瞬。悔いのないように滑ってほしい」と試合前に話していた同選手の祖父豊紀さんは、観戦を終え「ご苦労さまと孫に伝えたい」と笑顔を見せた。
同地区を地盤とする市会議員の酒井隆行さんは「オリンピックに出ることが素晴らしいこと。子出藤選手を迎え祝賀会なども開きたい」と話し、観戦に訪れた市民らをねぎらった。
子出藤選手と青野令選手は予選敗退。平野歩夢選手と平岡卓選手は決勝に進出し、それぞれ銀メダル、銅メダルを獲得。