日本銀行旧小樽支店金融資料館(小樽市色内1)で12月10日、会館10周年記念 第10回特別展「お札の顔をみてみたら-ショパン・ニュートン…世界の偉人-」が始まった。
著名な文化人が描かれた海外の紙幣を展示する同展。13カ国から集められた30種類以上の紙幣は、同行金融研究所貨幣博物館(東京都中央区)所蔵で、作曲家、画家、自然科学者、社会・人文科学者が描かれている。展示の紙幣は、現在通用しているもの、通用停止になったものまで多岐にわたり、肖像を中心に紙幣を鑑賞できるように工夫されている。
同館は「北のウォール街」と呼ばれた小樽の面影をそのままに残している日本銀行旧小樽支店の建物を使用。赤レンガで有名な東京駅の設計者・辰野金吾とその弟子・長野宇平治らが設計し、1912(明治45)年7月に完成。2002年9月に小樽支店が廃止された後、2003年5月に同館としてオープンした。現在、既存の施設や展示物、ジオラマ、マルチメディアなどを駆使して、同行や同支店の歴史、業務内容などを紹介している。
併せて、2013年5月に開館 10 周年を迎え、同年10月に累計来館者数 100 万人を達成したことを受け「金融資料館の軌跡」も開いている。
開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。入館無料。来年3月23日まで。